昔と今とでは価値がまったく違う。銅の1文銭でも高いものもあるから驚きだ。
鑑定しだいというとね。鑑定士の人がいくらを付けるか?古銭は今では使えないし、換金しないと使えない。文無しになっても困るでしょ。
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江戸時代の食費とお金の価値
江戸っ子は宵越しの金を持たない?
江戸時代は今よりも貨幣の価値が高く、食事代が高くなっていました。それも、貨幣より米のほうが資産価値があると考えられていたからです。
当時は銭の貨幣を使っていたとされています。大判や小判ではものを買いません。銀貨を使うこともありましたが、庶民が使うのは銭の貨幣でした。中国の渡来銭や寛永通宝などの日本の銭貨幣でした。
江戸時代は100年以上の歴史があります。その中で貨幣の価値は変わりました。
食品名 | 当時の価格 | 現在の価値 (上・江戸初期 中・中期 下・幕末) |
---|---|---|
米1kg | 約27文 | 約675円 約337円 約67円 |
長いも一本 | 約100文 | 約2,500円 約1,250円 約250円 |
酒1升 | 約200文 | 約5,000円 約2,500円 約500円 |
鳥1羽 | 約400文 | 約10,000円 約5,000円 約1,000円 |
たまご1個 | 約10文 | 約250円 約125円 約25円 |
そば うどん1杯 |
約16文 | 約400円 約200円 約40円 |
砂糖1升 | 銀4匁 | 約8,000円 約4,000円 約800円 |
すし1貫 | 約8文 | 約200円 約100円 約20円 |
※江戸初期1両を10万円、中期を1両5万円、幕末を1両1万円
1両=4分=16朱=4,000文(4貫文)
1分= 4朱=1,000文(1貫文)
1朱= 250文
1文=25円(江戸初期)
12.5円(江戸中期)
2.5円(幕末)
米1石=約150キロ
・参考資料
日本銀行金融研究所
書籍「江戸の家計簿」
お金の価値は変わるんだ。今でも同じだよね。江戸時代は飢饉もあったし、大地震や富士山の噴火もあった。お米が少なくなると、物価も上がるよ。お金の価値が下がるのと同じことだね。
江戸時代価値の高い貨幣
<大判金
貨幣価値 約7両(不定)
現代価値 100万円以上
最高額 1000万円
小判金
貨幣価値 約1両(不定)
現代価値 100万円以上
最高額 900万円
一分判金
貨幣価値 0.25両(4000文)
現代価値 10万円以上
最高額 200万円
金貨、銀貨は江戸時代でも貴重でした。貨幣とは違い、独自の価値と相場があります。徳川幕府では額面ができたため、小判一枚=1両と定められました。しかし、経済と貨幣制度の安定がされておらず、インフレや貨幣価値の下落が起きたのです。大判は特に贈り物や褒賞として使われました。当時で最高の宝物と考えられています。
江戸時代価値の低い貨幣
寛永通宝
貨幣価値 1文
現代価値 100円
※種類によっては高額
渡来銭(道光通宝)
貨幣価値 1文
現代価値 200円
※他の渡来銭で5万円例あり
文久永宝
貨幣価値 ?
現代価値 200円
※一部貴重種30万円あり
画像楽天大和文庫より
銅でできている穴銭類は、江戸時代から価値が低いものでした。現代の鑑定額でも低価格の傾向があります。現存数が多いもの、低品質のものが価値を下げます。
同じ種類でも鑑定額が変わる。字体ひとつで数万円の差が付くのだ。江戸時代の貨幣鋳造技術では、まったく同じ硬貨を作り出せなかったのだ。職人が作った貨幣であり、芸術品として価値があるかが重要だ。
江戸時代の給料と貨幣
武士より農民が貯蓄がある?
将軍徳川は年収1兆円以上あったと言われています。対して一般武士は収入と支出がほぼ同じ。人口の約8割の農民は貯蓄があったとされています。
江戸時代は給与を米で支払うことがありました。三貨制度で貨幣の価値が決まりましたが、庶民は米などの物々交換をしていたとも言われています。金貨や銀貨は商人や高級武士などが使い、贈呈や賞与でも使われました。賄賂、褒賞としては金銀財宝が適していたのです。
大名や武士の収入は石高(こくだか)で表されます。これはお米の量のことです。江戸時代の貨幣への信頼性の薄さが残っているのです。
1両=1石=180リットルの米
[sitakanren]
コメント
江戸古銭は鑑定額すごく違いが出る。近くの骨董店だと安く買い叩かれる。もう古いものって売れないんだと思うね。コレクション処分したり、遺品整理が増えてるから更に安くなるんだろ
江戸時代は海外のコレクターからも人気ですね。
金貨、銀貨は世界のどこでも通用するお金ですから。
甲州金や地方貨幣でもびっくりするほど高騰しますよ。