◆一枚いくら?
取引例なし
※日本貨幣カタログより
価値はどれだけある?
専門家でも意見が分かれるのが富本銭です。争点は「貨幣かどうか」ですから、お金として使われたかなんです。使用されていれば、富本銭が日本最古の貨幣ということになります。他にもまじない用や儀式用などで硬貨は使われていました。
価値が高いものなの?古物商のオジサンたちでも、扱ってないんでしょ?実際に値段を付けるとすごい金額になりそうね!
博物館の展示品だから、1億円出しても譲ってくれないかもしれないな。その意味では古銭の中でも特に価値の高いものということになる。
富本銭データ表 | |
---|---|
鋳造期間 | 683年(飛鳥時代) |
素材 | 銅(アンチモン、銀、ビスマス) |
大きさ | 約24.44mm |
重さ | 約4.25g |
鋳造量 | 不明 |
特徴 | 表中央に「富夲」の字 横に七曜星 |
・銅の価格
1kg=約500円(2016年)
富本銭1枚 約0.004kg
すべて銅とすると⇒2円
[chudan]
[anazeni]
富本銭とは
昔では物々交換が主流でした。貨幣というのは特殊な取引です。政府や領主が発行するものですから、統治者の信用で成り立ちます。朝廷や京で発行したものでも、流通せずに終わったものもあるのです。
私、電子マネー持ってるよ。現金より便利だし、お札や硬貨よりは電子マネーがいいね。日本政府とかあまり関係ないし、物が買えるなら貨幣か仮想通貨かは関係ないよ。
金融危機や資産防衛のため、外国のお金や現物資産を持つ人もいる。お金の信頼は現代でも同じということだな。富本銭はコレクションとして欲しいけど・・・
富本銭とは日本最古と考えられる貨幣です。しかし、実際にお金として使用された例がないとされています。現存する富本銭も少なく、貨幣博物館の展示品など少数です。富本銭は中国(唐)の開元通宝を元に鋳造されました。
平城京跡、藤原京跡、上栗須遺跡、飛鳥池遺跡、藤原宮跡から出土しました。日本で現存数が数枚とされる貴重な古銭です。今まで日本最古とされる和同開珎でも、使用したのは貴族であったとされています。富本銭が貨幣として流通していた文献は見つかっていません。
富本銭は厭勝銭という説もあります。厭勝銭は儀式やまじないに使用される古銭です。無文銀銭も同じように呪いに使用されたと考えられています。日本書紀にも、和同開珎前に銭が流通していたという記述があるのです。
どこで買える?ネット通販
現在では発掘数が少ないです。これから調査が進んでくれば、買うことができるかもしれません。歴史的な価値のあるものですから、一般に流通するかはわかりません。
富本銭は博物館に展示されています。東京都中央区の貨幣博物館などにあります。古銭商でも販売していない貴重な古銭です。オークションでも見かけない幻のお宝と言えるでしょう。
しかしレプリカはあります。古代から私鋳銭は作られていました。私鋳銭は偽物のお金です。現代でもレプリカとして一部作られています。おもちゃであれば価格は安く、鑑賞用の模造品なのです。
本物の富本銭は値段が付けられていません。古銭商でも取引例がないのです。もし遺跡などから大量に発掘されれば、セリにかけられるかもしれません。
無文銀銭
1761年(宝暦11年)、摂津天王寺村真寳院から 100枚の無文銀銭が出土しました。こちらも日本で最初の貨幣の可能性があるのです。富本銭よりも年代が前であるという研究結果もあります。
中央に穴が空いていますが、ほかの皇朝銭と比較すると孔が小さくなっています。直系約3cm、厚さは2mmです。
芳川維堅「和漢泉彙」に無文銀銭の記述がありました。富本銭と同様に、無文銀銭も研究が進んでいません。考古学者、古銭研究者の中でも諸説分かれます。
①無文銀銭は厭勝銭であり、まじないなどに利用された
②無文銀銭は無文であるから銀ではない
③我が国最初の法定通貨は和同開珎
④制作、年代ともに決め手になるものがない
⑤銭として使用された文献はまだない
[edoizen]
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